fluct

みなさんはじめまして。株式会社adingoの小澤(@s_kozawa)です。 
adingoでは2010年10月28日、29日に開催されたad:tech Tokyo 2010に初めてブース出展をさせていただきました。このブログを読んでいただいている方の中にはお越しいただいた方もいらっしゃると思います。本当にありがとうございました。

 
ad:techは、その名にtechが付いていることからわかる通り、「アドテクノロジ」というものが1つのテーマになっています。

インターネットの情報量は莫大に増加し、広告手法もさまざまなものが出現し、「本当に効果的に広告を打つためにはどこに、どのような手法で広告を出せばいいのだろうか?」「自らの媒体収益性を最大限に高めるためにはいったいどのような広告をどのように掲載すればいいのだろうか?」その答えを導きだすことは非常に困難になってきています。まさに様々なプレイヤーや手法が入り乱れるカオスの世界です。

それを人々はテクノロジーの力を使って解決しようとしています。それがアドテクノロジーです。


一言でアドテクノロジーといっても、そのプレイヤーは大きく、

広告効果を最大化させることを目的とした広告主サイドのプレイヤー
広告収益を最大化させることを目的とした媒体社サイドのプレイヤー
中立的な立場でデータを提供するデータカンパニー

の3つに分かれます。

日本ではまだまだ始まったばかりの分野ですが、アメリカではクレジットカードの購買履歴情報と紐づけて広告配信をしたり、レコメンデーション機能を使って似たような人の行動から未来を予測して広告配信をしたりと、かなり進んだ分野になっています。(もちろんプライバシーの問題や、個人情報の問題があり、これらの行為そのものの是非についての議論はまだまだ存在します)

その中で今回のad:tech Tokyoは、ついにアドテクノロジーの波が日本にもやってきたなということを実感するカンファレンスとなりました。いままでは経験則や、人脈などでキャンペーンの内容や予算が決まっていたり、そもそもマスがあって、その補完としてのウェブ広告だったものが、インフラはクラウド化され、そのコストは限りなく安価になり、それにより膨大なデータ蓄積や高性能な集計処理が小さな規模の会社でも可能となり、それらのリソースを使って開発されたプロダクトがブラックボックスの仕組みの中で、最も効果が高いキャンペーンをはじき出して出稿される、最も収益性が高い広告をはじき出して掲載される、そんな世界がすぐそこまで来ています。

adingoもFluctという媒体社の収益最大化を目的としたプロダクトを先月リリースしました。裏側では、複雑な計算や膨大なデータを使った処理を高速で行うためにどのようにすればいいのか、秋葉原でパーツを買ってきてテストサーバーを組み立てたり、さまざまな新しい技術に関するテストを行ったりと、エンジニア同士の白熱した議論が日々行われています。まだまだ始まったばかりのこのアドテクノロジの分野は今後大きく成長する分野であることは間違いないでしょう。

実はECナビではajitoを使って定期的にアドテクノロジーに関する勉強会なども開催しています。興味がある方いらっしゃいましたら、一緒に議論できればいいなと思います。Fluctはまだまだリリースしたばかりの発展途上のプロダクトですが、より媒体社の方に使っていただけるようにすべく、開発を加速していきたいと思っています。

これからもadingoとFluctをよろしくお願いします。

【ミニセミナーの様子】

 

【当日の様子】

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