VOYAGE GROUP エンジニアブログ

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2011年10月

TokyuRuby会議04の会場提供と発表を行った件について #tqrk04

@bash0C7です。ECナビ事業本部でエンジニアをしつつ、アジャイル戦略室という活動を行なっています。

去る2011/10/29(土)に、VOYAGE GROUPのセミナールーム「パンゲア」を会場として、プログラミング言語Rubyに関するカンファレンスの一つ、TokyuRuby会議04が開催されました。

わたしはそこで開場の人&発表者をさせていただきました。素晴らしい参加者、スポンサー、主催者による、人を大事にするRubyらしい素晴らしい会議でした。その一端を担えたことを誇りに思います。

大変ありがたいことに発表公募の選考に通過し、「闇からの伝言」というタイトルでお話させていただきました。

通常なら提示資料を公開するところですが、今回はトークスクリプトを公開しようと思います。
本番は
アドリブが入っているので、スクリプトと本番の語りとで差異がありますがご容赦ください。

「闇からの伝言」
001

(BGMスタート)

闇、について一つ問題提起をしたい。
ネガティブイメージで使われがちなこの言葉だが、だが本当にそれでいいのだろうか。

物事にはいろいろな側面がある。

光あれば闇があり、ウォーターフォールがあればAgileがあり、
PHPがあれば Rubyがある。

そういう分野に限った話ではない。

妖怪があれば、人間があり。
神様がいれば、 常人もいる。

いいとか悪いとか、使うべきとか消し去りたいとか、そんな事じゃない。どちらも必要なのです。
一番の問題は、この、救いようのない世界で、わたしたちがどうするか。
どうすればわたしたちが助かるのか、どうすれば運命を変えられるのか、その答えだけを探して、何度も始めからやり直して…

ごめんね。わけわかんないよね…気持ち悪いよね。

でも、わたしたちにとって立ち止まることと、諦めることは同義だ。
何もかもが無駄だった、と、決して運命を変えられないと確信したその瞬間に、ぼくらは絶望に負けて、老害へと変わるだろう。
勝ち目のあるなしにかかわらず、僕らは戦うしかないんだよ。

(このあたりでBGM変わる)

逆に言うと、戦い続ければいい。闘うフィールドは数限りなくある。取りうる工夫も様々にある。
継続したコミュニティの集まりが怖くても、カンファレンス。ちゃんとしたLTが怖い、闇。
技術がなくても、それらを開催することはできる。

そして、それは今すぐできる。いつかじゃない。来月でも来週でも明日でもない。明日って今さ!

RubyKaigiだってそうさ。どうなるんですか?じゃない。こうしましょう!でしょう!!
The RubyKaigiは自分の手に余る?Regional RubyKaigiがある。
Tokyo0X、Keio、Tobu、Shiba、Boso、まだまだ行われてない地域や回がある。
やり方も様々なスキームがある。セミナー、LT、花見、うまいものを食べる、全員トーカー、ワークショップ、様々な工夫がある。

それに、一人で全てやりきる必要はない。チームを作る。まわりのrubyistに声をかけて。
首都圏ならもはや石を投げればrubyistに当たる。それに、先達もたくさんいる。助けてもらえる。

規模も自分たちが扱えるサイズで大丈夫。

(このあたりでBGMかわる)

かの偉大な作家も言っていた。
夢をかなえてもらう立場から、夢をかなえさせてあげる立場に、どんと変わるんだよ。
大人を逃げるな。
と。

我々VOYAGE GROUPもさらなる挑戦のステージにいる。すでに挑戦は始まっている。できるできないかじゃない。やるんだよ。ナントカだからできない、で止めるじゃない。ナントカを解決すればいいんだよ。やるんだよ。

RubyConf2011でのLTだってそうさ。

(このあたりでドラ。鳴るまで、思いつく限りまくし立てる)

RubyConf2011 に行って感じたエコシステムっぽいもの

こんにちは、システム本部 インフラエンジニアの岩本です。

いきなりですが、弊社には育成制度の一環として、カンファレンスなどへの参加費用を会社が負担してくれる、という制度があります。

そんなわけで私も先日この制度を利用し、アメリカのニューオーリンズで行われたRubyConf2011 に参加してきました。

日本でのRubyカンファレンスであるRubyKaigi(以下,日本Ruby会議) には当日スタッフとして参加していましたが、海外でのRubyカンファレンスは初めての経験です。

今回はその初体験レポートになります。

■概要
RubyConf_logo

今年の期間は9/29 - 10/1 の3日間でした。
規模はだいたい400 〜 500 人くらいじゃないかと思います。(大雑把。。)

昨年に引き続き、今年も開催地となったニューオーリンズはJazz の街として有名で、街中ではギターやサックスを奏でる外人さんがたくさんおり、昼間でもライブバーからバンドマンの歌声が聞こえてきているような、陽気な街でした。
特にカンファレンス会場となったホテルのすぐ隣はバーボンストリートと呼ばれる繁華街で、夜になると本当にびっくりするくらいにぎやかで驚きました。

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写真: バーボンストリートで演奏する人たち。と、なぜか(?) ピョンピョン飛び跳ねていた上半身裸の男性。陽気ですね。。



■セッションについて
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セッションはRuby の仕様に関する話から、Ruby とは直接は関係ないプログラミング環境に関するものまで様々。
Ruby に関するものだけかと思いきや、意外にその他の話題もたくさんありました。
Rubyist 以外のエンジニアが来てもそれなりに楽しめるラインナップだったのではないかと思います。

タイムテーブルはこちらで参照可能です。

また、動画はconfreaks に随時アップロードされているようです。
弊社エンジニアのこしばさんによるLTも視聴できます。まだご覧になってない方はぜひご覧ください。

セッションの内容については、るびまにフィードバックの記事が載る、かもしれません。興味ある方はこちらもチェックしてみてください。

個人的に一番印象に残っているのは、Github の方のセッションでした。(動画がなかったので、スライドへのリンクです。)
ノっているサービス作ってると、セッションもノリノリだなぁと笑。

また今回日本人発表者の中には14歳にしてRubyコミッタとなったsora_h さんも入っており、
英語で堂々と発表するのを間近でみてすごいなぁ思いました。

やはりこういった良いモノを見ると、とても刺激になりますね。



■Rubyists との交流
FamiConf

まず前日に、外国人Rubyist が日本人Rubyistとの交流会、FamiConf を企画してくれました。

Matz をはじめ、RubyコミッタのみなさまやRuby関連の書籍を執筆されている方など、かなり豪華な顔ぶれ。。
英語能力やRuby能力にかなりの引け目を感じつつも、非常に楽しく交流できました。

ちなみにこういった情報はRubyConf に参加する日本人Rubyist の間でTwitter, MLを使って適宜情報交換されており、現地での行動でも非常に助けられ、あらためてコミュニティのありがたさを感じました:)


また、カンファレンスではホテル内で食事が用意されており、ビュッフェ形式で好きな席に座って食べるため、コミュニケーションを取る機会にもなります。
中には日本語がわかる方も少しいらっしゃるので、まずはそういう方と仲良くなると、他の方にも繋がったりして輪を広げやすいですね。


カンファレンス中には、Tシャツがキッカケでコミュニケーションすることもありました。
(私はTokyoRubyKaigi のTシャツを着ていて、日本好きな人に声をかけられました。
特徴のあるTシャツを着ていくのもキッカケづくりのひとつとして有効みたいですね:)



■日本Ruby会議との簡単な比較
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まず日本Ruby会議 と比べると、チケットの値段が約5倍くらいになります。(日本Ruby会議 は一般6000円, RubyConf は350ドル.)
RubyConfでは食事を朝・昼とだしてくれるので、その関係かもしれません。


日本Ruby会議 ではよく見られるセッション以外の出し物(即席勉強会や、アンカンファレンス、折り紙教室など) は、会場には特にありませんでした。
その代わり、リクルーティング用のブース(というかテーブルがあって人がいてノベルティや募集要項を配っている) がちらほら。


懇親会は、日本Ruby会議 では実行委員主催のオフィシャルなもの(有料) がありますが、RubyConf では少し違っていて、カンファレンス後に毎晩、どこかの企業がスポンサーとなってパーティーが企画されていました。
こちらは参加費無料。

ちなみに日本Ruby会議2011でもHeroku 主催のパーティーが開かれていましたが、アメリカでは企業によるこういったパーティーが一般的なものなのかもしれません 。
確かに、企業からしたら欲しい人材をリクルーティングする絶好のチャンスなのかもしれません。
日本でももっとやったらいいのに、と思います。
# エンジニアからしたら、タダメシ・タダ酒の機会が増えます^_^v


クロージングは特になく、最後のセッションが終わるとあっさりと終了しました。
# もちろん、その後に企業主催のパーティーはありましたが。


全体としては、「ほどよく手を抜く」という部分を感じました。
大事なところは押さえて、その他の部分はまぁまぁいい具合にやる、と。
# クロージングなどはまさにそんないい例かと思います。

確かに全てにおいて何かを継続していくときには、「より良いものを」と思うがあまりハードルが高くなってしまいがちなので、持続可能な仕組みを作っていくうえでは大事な要素かもしれないな、と感じました。

よくよく考えてみると、日本Ruby会議でもスタッフ間では「自分たちも楽しめてこそのRuby会議なので、頑張りすぎず頑張りましょう:)」みたいな空気感があったので、こういった持続可能性に関する空気感みたいなものは共通なのかもしれません。



■まとめ
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強引にまとめると、セッションで見たような刺激的な人達・技術であったり、Rubyist コミュニティ の暖かさ、運営に見られる持続可能性などがうまいこと作用しあって、Ruby をこれまで成長させてきた環境ができあがっているのかなぁと。
そんなエコシステムっぽいものを、時には海外ならではの経験から、時には海外から日本を振り返ることで感じられるという、貴重な体験となりました。

長くなりましたが、おそらく私の拙い文章では伝わり切らない魅力がてんこ盛りなので、
みなさんも来年、もし機会があればぜひ参加してみてください:)

TokyoRubyistMeetup などの機会で、英語に慣れておけるとよいですね! (自戒の念も込めて。)

以上です。

英語困難者によるはじめての英語LightningTalks in RubyConf2011

@bash0C7です。ECナビ事業本部でエンジニアをしつつ、アジャイル戦略室という活動を行なっています。
今回の話は、アメリカのニューオリンズで行われたRubyConf2011でLTした経験についてです。
PA011287
PA011287 by sora_h, on Flickr(http://creativecommons.org/licenses/by/2.0/)
 

謝辞

このエントリーは、nari3の英会話困難者によるはじめての英語プレゼン に影響されました。ありがとうございました。

どこでどんなLTをしたか

VOYAGE GROUPでは海外の技術カンファレンスに社費で参加できる制度があります。今年わたしがその制度の対象者の一人に選出され、Rubyistなら「一生に一度以上は行くべき!」といわれているRubyConfに念願かなって参加しました。

そこで、ついカッとなって生まれて初めての英語ライトニングトークスをしました。
してきたのですが…

(続きを読む前にまず下記にあるビデオをご覧ください)
http://confreaks.net/videos/737-rubyconf2011-lightning-talk-let-s-go-to-shibuya-rubyist-lunch-at-tokyo-japan?player=html5

続きを読む

プログラミング初学者へ向けたLink集

こんにちわ、VOYAGE GROUPでエンジニアをしている伊織といいます。
RubyKaigi2010/2011でスタッフをさせて貰ったりしています。
他にも渋谷rbランチなどに顔を出させて貰っています。

さて、弊社のインターン生に、「プログラミングを学び始めたんだけど、よく解らない」といわれました。
言語はRubyです。
オライリーの「はじめてのプログラミング」と「はじめてのRuby」で勉強しているとのことなので、その2冊でしっかりと基礎を固めてという話をしました。
どこが解らないかを聞くと確かに、喉もと過ぎてしまって出来ている人はつい忘れがちだけど、「あー、なるほどね」ってところが多いので、とりあえずちゃんと手を動かして問題を解いて、それから

Rubyで作る奇妙なプログラミング言語 ~Esoteric Language~
クチコミを見る

これとかで実際に物を作ったほうがいいよって話をしました。
Webに絡むとWebの知識が必要になるので、Rubyだけで作れるんだったらこういうのがいいかなーと。
いや、これマジで良書なんすよ、素晴らしい本です。
扱っている題材が"奇妙な言語"じゃなかったらかなりの名教本になった気がします(けど、奇妙な言語じゃなかったらそもそもこの本が生れてなかったんだろーなー)。

やっと本題です。
「こういう処を読めばRuby周辺でどういう物が使われているか解るし、最後の方に紹介している”Rubyに関わらず、プログラマが読んだ方が良い文章全般”を読み込めば、エンジニアと楽しい技術トーク出来るよ」って色々と紹介してみました。
折角なので、エンジニアブログにも!

Ruby関係

RubyFreaksLounge

第一回から(実際に手を動かさなくてもいいから)通読すると、Ruby周辺Toolでどんなものが使われているか解ります(RVMとかrackとか)。

RubyistMagazine-るびま-

対談とかは楽しいけど、とりあえず技術に関する記事は頑張って全部読むべき。難易度低~中は頑張って手を動かして、高はとりあえず理解できなくてもいいから読むと良いです。

Whyの感動的Rubyガイド

アメリカンジョークが解らないのと、最近カオスになってきてるけどRubyの解説で有名どころです。

Rubyソースコード完全解説

Rubyの中身に興味が出てきたら、読んでみるといいかもしれません。

Rubyに限らず、プログラマが読んだほうが良い文章全般

プログラマが楽しく読めるLink集

手前味噌で申し訳ないです。
ここには自分が好きなサイトを載せている。ここに載せてない部分は下記していきます。

YAMAGATA Hiroo Official Japanese Page

「伽藍とバザール」、「Hackってどういう意味?」など、フリーソフトウェアやOSSやHack、Hackerについての文章満載でいつまでも読んでられます。ハッカーっていうのはただ凄いのエンジニアや会社に都合の良いエンジニアって訳じゃないってのが解ると思います。

JoelOnSoftware

Javaスクールの危険を読むたびに、SICPにくじけそうになる心を支えてくれます。


皆さんお楽しみ頂けたでしょうか?
個人的にはPGやエリック・レイモンド、Joelのエッセイが非常に好きです。
「達人プログラマー」など、こういった良きエンジニアの精神や在り方も含めて後人に伝えていきたいし、自分も先達に授かりたいと日々思っています。

新インターン【Sunrise】参加者募集中!100万人が使うサービスを創造せよ!

こんにちは。VOYAGE GROUP 人事の佐々木寛(@339)です。
VOYAGE GROUPでは11月に学生向け新インターン「大規模サービス構築プログラム【Sunrise】」を開催します。
この【Sunrise】の目的は、参加した学生の皆さんを「プログラミングができる」エンジニアから、「サービスが創れる」エンジニアに進化させること。

「100万人が使うWebサービスを創造せよ」というテーマの下、単なるプログラミングではなく、実際に多くの人が使う「サービス」を実際に創って頂きます。
具体的に行うのは以下の2つ。

-VOYAGE GROUPのノウハウ共有-
サービスの規模が大きくなってくれば、システムにも負荷が掛かります。
ユーザに対して安定的にサービスを提供し続けるためには
・サービスのどこがボトルネックになりうるのか?
・どのように負荷を分散させるのか?
というところが重要になってきます。

【Sunrise】では自社で提供しているサービスの経験からVOYAGE GROUPならではのノウハウを講義にて共有します。
例えば、価格比較サイトのECナビ(http://ecnavi.jp)であれば、300万人超の会員、商品数は約3700万点にもなりますが、これだけの会員が商品検索を行うためにどのような工夫をしているのか?
ということを共有していきます。
つまり他にはないVOYAGE GROUPのノウハウを共有するわけです。

-サービスを考え、設計する-
実際に自分が作ってみたいサービスを考え、そして100万人が使用するという前提のもと設計していきます。
単純に自分が使うだけのサービスの設計をするならば特に気にすることはないかもしれませんが、100万人が使用するとなると話が変わってきます。
ただプログラミングする前提のものではなく、“サービス”としてユーザ提供する前提で設計をするわけです。

この【Sunrise】では、プログラムができる学生へのプラスアルファの知識・ノウハウの共有はもちろんですが、VOYAGE GROUPのCREEDにある「本質を追い求める。」ということを参加する学生に伝えられたらいいなと思っています。
サービスが拡大した際のことを考え、ボトルネックになる部分などを踏まえて設計していくということは、そのサービスの肝や本質を考えていくことです。

逆に言うとサービスの本質が見えていなければ、本来必要のない部分がボトルネックになってしまったりすることもありえます。
ただプログラミングをするだけではなく、ユーザが使う“サービス”を創るエンジニアになってもらいたいのです。

【Sunrise】はVOYAGE GROUPにとっても初めての取組となりますので、
私たちと一緒に、新しいサービスを創っていきましょう!
http://voyagegroup.com/internship/sunrise/
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