VOYAGE GROUP エンジニアブログ

voyagegroup_techのブログ
VOYAGE GROUPエンジニアブログです。

勉強会

第29回すくすくスクラム 〜スクラムプロジェクト逆計画ゲーム〜に会場提供しました

こんにちは、VOYAGE GROUPの水越(@Akiyah)です。

1月30日(月)に、VOYAGE GROUPの会議室パンゲアで第29回すくすくスクラム 〜スクラムプロジェクト逆計画ゲーム〜というイベントが開催されました。

主催はアジャイルプロセスの一つであるスクラムのコミュニティすくすくスクラムであり、VOYAGE GROUPのアジャイル戦略室が会場提供をいたしました。

IMGP0043
会場の雰囲気

IMGP0042
プロジェクト逆計画ゲームの様子

イベントは参加者がプロダクトオーナー1人と開発者5人の6人チームになってプロジェクトを進めていくというものです。
『このプロジェクトは大成功で、顧客も大満足だった』という結論から始まって、ではいったいなにを実施してそのためになにを計画したのか、をイテレーション4からイテレーション1に向かって時間軸と逆順にたどっていきます。
時間が逆向きに進むので直感的に理解できなくて混乱しました。でもみんなでいろいろ考えて議論&相談&質問をしながらゲームを進めて、そうやってわいわいしゃべるのが楽しいゲームでした。

会場で偶然以前の同僚に久しぶりに会えて、近況を報告しあいました。またイベント中に入り口から中の様子をのぞいている会社見学の学生さんがいたのでおしゃべりしました。コミュニティに参加するとこういう出会いがあっていいものだなと改めて感じることができましたよ。学生さんにとっては社会人とおしゃべりできるチャンスなので就職活動中の学生さんなどぜひコミュニティに参加してみてください。

VOYAGE GROUPの会議室はイベントを開催したいというコミュニティの方に会場提供をしています。興味がある方はぜひご連絡くださいね。

エンジニアが参加して良かったデザインミニ塾

こんにちは、VOYAGE GROUPの水越(@Akiyah)です。

皆さん、デザインミニ塾というイベントを知っていますか?
デザインミニ塾とは産業技術大学院大学でほぼ毎月開催されているデザインに関する勉強会です。
塾と言っても申し込みをすれば誰でも無料の、毎回デザインの分野で活躍している方を呼んで講演をしていただくという形式の気軽に参加できるイベントです。

私はエンジニアなのですがデザインにも興味があるので、異文化交流と言う意味でもこのデザインミニ塾を2010年頃からちょくちょく見に行っています。大好きで毎月楽しみなイベントです。
思い返してみると2011年末現在までの約2年間で15回参加したようです。

先日、社内勉強会でエンジニアやデザイナー、そしてUX(ユーザーエクスペリエンス)に興味がある人を集めてデザインミニ塾の紹介を行いました。デザインミニ塾の開催案内pdfファイルを見ながら私が印象に残った話を語ると言うスタイルで、質問や意見が出て盛り上がりました。

その社内勉強会のときにまとめた資料があるので、再編集してこのブログにのせます。エンジニア目線で面白かった回をピックアップしました。


第6回
「医療安全への終わりなき挑戦」
~ ヒューマンファクターとインタフェース ~
自治医科大学医学部メディカルシミュレーションセンター教授
河野 龍太郎 氏

この第6回がはじめて参加したデザインミニ塾なのですが、自分の中ではデザインミニ塾で一番良かった回です。
『実務入門 ヒューマンエラーを防ぐ技術』という本の編集者でもある河野 龍太郎 氏の講演で、ヒューマンエラーが起こるわけと、その原因となるインターフェース上の問題を、医療現場、航空機、管制塔、原発などの事例を豊富に紹介していただきました。

B = f(P,E)
B : Behavior(行動)
P : Person(人)
E : Environment(環境)

という式をつかって、行動は人と環境を入力とする関数の結果であり、ヒューマンエラーを人のせいにせず、そのエラーを引き起こした環境に原因があると認識して改善すると主張されています。デザインミニ塾なのに工学やシミュレーションがリスク回避にとても大切だとエンジニアの大切さを主張されていたのが印象的です。

これに近い回では『第24回「ユーザを中心としたものづくり」人間中心設計への取組』で講演された、株式会社 U'eyes Design の鱗原氏のブログである使いやすさ日記もデザインの善し悪しを冷静にマルバツつけていてとても参考になります。


第10回
「公共交通とサイン」
アール・イー・アイ株式会社代表取締役
中村 豊四郎 氏

地下鉄の案内のデザインを行った方の講演です。デザイナーの仕事は華々しいものだとイメージしていたのですが、フォントの性能の測定や配色の視認性の実験など、工学的で地道な作業を聞いて案外エンジニアと似ているんだなと思いました。
普段何気なく接している公共交通の案内図などですが、こういうところにデザイナー達の働きが隠されているのですね。


第16回
「デザインの力を生かすLGの戦略(仮)」
LG Electronics Inc. デザイン研究センター HEB デザイン研究所 常務
洪 思允 氏

LGやサムソンと言った韓国の電機メーカーの名前はもちろん知っているのですが、日本の大手の電機メーカーと比べ物にならないくらいデザインに力を入れていると言う事を聞き、衝撃を受けました。同様の事を『第25回「日本のデザインにまだアドバンテージはあるか? 〜アジアの国々の取り組みと比較して〜」』でも聞いたので、改めて日本以外の国のデザインへの強い取り組みを感じることができます。


第18回
「カラーユニバーサルデザインをはじめとするUD デザイン活動のお話し」
(株)武者デザインプロジェクト 代表取締役/UDソーシャルデザイナー
武者 廣平 氏

カラーユニバーサルデザインの講演です。私は色彩も好きなのでとても興味深い回です。日本人男性の場合は色覚特性がC型以外のP型やD型の人(いわゆる色弱の方ですが、色覚特性と表現されます)が20分の1もいる事を知り、この話を聞いてからP型D型の人が見づらいかもしれない単純な赤を使う事ができなくなりました!(その代わりに少し青が混じったオレンジを使ったりします)


第19回
「「共感」から発想するデザインコンセプト~オブザベーションのご紹介」
株式会社インフィールドデザイン 代表取締役
佐々木 千穂 氏

相手に共感してデザインするオブザベーションという手法とともに、『私は三年間老人だった 明日の自分のためにできること』という本を紹介していただきました。26歳のデザイナーが老婆の特殊メイクをして街に出てみたら、若い自分が受けているのと全く違う対応を社会から受けるという衝撃的な本です。
相手に共感すると言うのはこういう事か、と同時にここまでしないと立場の違いはわからないのか、とショックを受けました。


第21回
「異文化市場のお客さんの頭の中を探ろう ローカリゼーションマップの試み」
モバイルクルーズ株式会社代表取締役
安西 洋之 氏
テツタロウデザイン代表
中林 鉄太郎 氏

ローカリゼーションマップという概念についての回です。地域毎の考え方や文化の違いの事をローカリゼーションマップというようです。例えば女性がコンビニに行くとき、日本人なら日焼け止めクリームや乳液、フランス人なら香水、アメリカ人ならアイメイク、と言った違いがあるのだそうです。その他にもメキシコではマルちゃんが国民食として、メキシコの食材とあわせて調理して食べられているというローカリゼーションマップの成功例も紹介されました。これらは『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか? 世界で売れる商品の異文化対応力』という講演された安西氏と中林氏の本でも紹介されています。



さて、いかがでしょうか。興味が出てきた方もいるのではないでしょうか。
実は参加するにはpdfにかかれているメールアドレスにメールを送らないといけないのですが、デザインミニ塾の次回の予定は産業技術大学院大学のトップページにお知らせが書かれてから知る事ができるという、すこしややこしい方法なのです。興味がある方は次回から申し込みでくじけずにぜひ参加してみてください。

『リーンスタートアップについて平鍋さんに聞く会』を開催しました

こんにちは、VOYAGE GROUPの水越(@Akiyah)です。

11月9日(水)にして、株式会社チェンジビジョンの代表取締役社長 平鍋健児氏を招いて、リーンスタートアップに関するイベントを開催いたしました。

リーンスタートアップについて平鍋さんに聞く会

IMGP9135

セミナールーム『パンゲア』に約60人の参加者が集まりました。平鍋さんのリーンスタートアップの説明に対して会場から質問が上がり、それに平鍋さんや会場の別の方が答えると言った形で、活発な議論が行われました。

IMGP9138

夜9時からは社内バー『AJITO』に場所を移し、20人ほどでリーンスタートアップやアジャイルに関していろいろ歓談をしました。リーンスタートアップを実践している方や、リーンスタートアップのお手伝いをしているコンサルタントの方もいて楽しく理解できる良い場になりました。

参考
2011/11/09 リーンスタートアップについて平鍋さんに聞く会 #lean_hiranabe - Togetter
リーンスタートアップについて平鍋さんに聞く会 #1 - Yukarin'Note
リーンスタートアップについて平鍋さんに聞く会 #2 - Yukarin'Note
リーンスタートアップについて平鍋さんに聞く会に参加してきた #lean_hiranabe - Shinya’s Daily Report
リーンスタートアップについて平鍋さんに聞く会に参加してきました

アジャイルプロセス協議会 第8回 西日本セミナーで基調講演してきました


こんにちは、VOYAGE GROUPの水越(@Akiyah)です。
11月4日(金)に岡山で開催されたアジャイルプロセス協議会の西日本セミナーで基調講演をしてきました。

アジャイルプロセス協議会 第8回 西日本セミナー
~アジャイルプロセス 技か? 心か?~


IMGP8858講演者の顔写真入りのポスター
IMGP8859もう一個のポスター『技』『心』

IMGP8856 会場の様子(講演開始前に撮影しました)


私の講演資料 VOYAGE GROUPでエンジニアとしてECナビを開発・運営している事例も交えてマインドの重要性を語りました。


パネルディスカッション「アジャイルとは、技か? 心か?」にもパネラーとして参加しました。
『心』(=マインド)を重視する立場で参加したのですが、心だけでも技だけでも動けなくて、技も心も重要だし切っても切れない仲なんですよね。逆の立場である、『技』の山根氏も同じように技も心も大切だと考えていて、パネルディスカッションは仲良く終わることができました

IMGP8860懇親会

夜は懇親会でした。むしろこちらは白熱して盛り上がりましたよ!

【Sunrise前哨戦】大規模サービスを構築せよ!

こんにちは。09年度入社のおーつ(@smileeeen)です。
普段は子会社のZucksにてモバイル、スマートフォン周りのシステム開発を担当しています。

先日『Sunrise前哨戦』という、若手エンジニアで大規模サービスを設計してみようという社内イベントがあったので、その事について書かせて頂きたいと思います。

↓発表時の様子
pre_sunrise_1

Sunrise前哨戦とはその名の通り、Sunriseの前哨戦として行われました。

■Sunriseとは
VOYAGE GROUPが今年から始める理系向けインターンで、100万人以上が使うことを前提としてサービスを企画し、それを実現するシステムを設計するといった内容になっています。
詳しくは下記をご覧ください。
大規模サービス構築プログラム「Sunrise」

SunriseはVOYAGE GROUPとしても初めての試みであり、社内のエンジニアの中からもやってみたいという声があがっていました。
そこで入社1~3年目までの若手エンジニアで4人一組のチームを組んで、前哨戦としてTwitterライクなサービスを展開する場合、どのようにシステムを設計するかを考え、その設計に対する評価を競う事になりました。

サービスの仕様としては
  • アカウント管理ができる
  • ツイートできる
  • 他ユーザーをフォローできる
  • フォローワーのツイートと自身のツイートでタイムラインを表示できる
というTwitterの最低限の機能を持つように求められました。

また、大規模サービスを設計する事が目的なので、下記のような利用状況の条件が与えられました。

  現在 1年後
登録ユーザ数 1億ユーザ 2.5億ユーザ
DAU 500万ユーザ 1,250万ユーザ
1日の総ツイート数 5,000万ツイート 2億ツイート
ツイートの割合 Web:25%、API:75% Web:25%、API:75%
1ツイートのバイト数 100バイト 100バイト
月間PV 5億PV 20億PV

評価軸は下記のような項目があげられました。
  • 可用性
    • 継続性
    • 耐障害性
    • 回復性
  • 拡張性
  • 性能
  • 運用・保守性
  • セキュリティ

各チーム毎に約1ヶ月間かけて業務の合間を縫い、これらの条件化で最適だと考える設計を導き出しました。

自分達のチームでは、既存のTwitterがどのようにシステムを構築しているのかを調査し、それらをヒントにシステム設計を行いました。
最終的にはフロントの部分にはNoSQLのRedisを採用する事とし、全体的なシステム構成は下図のようになりました。

Sunrise前哨戦システム構成1

他のチームはTwitterも一部で利用しているというCassandraをメインに使用する構成や

Sunrise前哨戦システム構成2


MongoDBやMySQLのHandlerSocket Pluginを活用したり

Sunrise前哨戦システム構成3

各チーム視点や進め方などに特色があって、とても面白かったです。

これらのシステム設計を社内のエンジニアの方々に対して発表したのですが、発表後には先輩エンジニアの方々からの鋭い質問が飛び交い、冷や汗をかきながらも、頑張って回答をしていました。

普段アプリケーションエンジニアとして業務を行っていると、インフラ関係の知識は薄くなりがちかと思います。
今回はそのようなレイヤーまできちんと考える必要があり、単一障害点を作らないためのサーバー構成や、多数のサーバーへのデプロイ方法、想定リクエスト数を捌くためにはどのくらいのサーバーが必要なのかなど、様々な事を調査し、設計に組み込んでいきました。
また普段あまり考えないような規模のサービスのシステムを考えることで、今まであまり深く理解していなかった技術などへの理解も深めることができました。
個人的には最近話題のNoSQLの種類や特徴、大規模サービスを構築する際の工夫などについて知識を得ることができたのが良かったです。
これらの経験を今後の業務にも活かしていきたいと思います。

最終的には順位付けも行い、優勝チームはCTOのポケットマネーで美味しいご飯が食べられるそうなので、そちらも楽しみにしています(・∀・)

さて、そんな前哨戦が行われたSunriseは今週2011/11/3(木)まで参加者を募集しています!
意欲ある学生の皆さんの応募をお待ちしています!

大規模サービス構築プログラム「Sunrise」
sitetitle

記事検索
QRコード
QRコード